このブログでは、”美容師実技試験で準備するものってどんなものがいいの?”などと疑問に思う方の悩みを解決する糸口をご案内しています
例えば、学校で習っていても、これから自分で勉強して合格を目指そうという方にとっても、美容師国家試験で準備するものを調べて詳しい解説がなかったりするので、”どれを準備していいのか、どんなものが好ましいのかよくわからない””自分で用意するのが不安”という思いになってしまう方もいると思います
そこで、今回も準備物についてできる限りわかりやすく解説して、自信を持って受験していただけるお手伝いができればと思っています
私自身が実際にブランクのある方などに対し、実技試験の指導をさせていただいて合格してもらった時の指導内容などをもとに、これからもブログを更新していこうと思います
そして、このブログ内容を参考にしていただいた皆さんが、準備を的確に行うことができ、そこでの減点が無いようにしていきたいと思います
それでは、前回の続きで”第一課題の準備物”について解説していきます
第一課題”カッティング”の準備について
カッティング試験の準備物については、現在以下のようになっております
- モデルウィッグ用取り付け金具
- 器具皿
- スプレイヤー
- 除菌用ウェットティシュ
- 敷物(ビニール製)
- 雑巾
- 汚物入用透明ビニール袋
- 救急ばんそうこう
- モデルウィッグ
- カッティングシザーズ
- コーム
- ダックカールクリップ
- 乾燥タオル
前回は雑巾まで解説しましたので、今回は”モデルウィッグ”を解説していきたいと思います
モデルウィッグについて解説
現在の受験案内にはこのように記載されています 受験案内記載箇所(試験研修センター)
- 美容師実技試験カット用標準仕様適合シールが貼られているもの
- 作業の目安となるもしくはそのおそれのある加工(植毛、脱毛、染毛、毛髪の切断等の処理のこと)又はマーキングがされていないもの
- 一切の事前処理を行なっていないもの(毛量や毛髪の長さの調整及び水濡らしを含む事前処理)
若干文章をまとめてますが、以上が記載されています
それでは、次から詳しく解説していきます
試験では指定されたモデルウィッグを使用する
第一課題のカッティング試験で使用するモデルウィッグは、なんでも使用していいというわけではありません
以下のウィッグを使用する必要があります(第44回受験案内抜粋)
第一課題に使用するカット用モデルウィッグは、標準仕様が定められており、これに適合したものには、次のいずれかの型式番号及び会社名が表示された「美容師実技試験カット用標準仕様適合シール」が貼付されています。標準仕様に適合していないモデルウィッグ及び標準仕様に適合しているモデルウィッグであっても、適合シールが貼付されていないものは使用することができません
このような記載があります
標準仕様のモデルウィッグはその回ごとの受験案内に記載されていますので、それを確認の上用意しましょう
購入したままのモデルウィッグを点検してから、試験で使用する
試験で使用するカット用モデルウィッグは、不正を防ぐため、目印をつけることを禁止しております
ウィッグへの目印の付け方は様々で、例をあげるときりがありませんが、油性マジックでウィッグの地肌に試験に有利になるような目印になる書き込みを入れたり、毛髪を切断しておいて試験で有利になるガイドを作っておいたり、様々です
これらの不正を防ぐために、試験ではモデルウィッグの審査が第一課題と第二課題の始めに行われています
第一課題の際は以下の項目に従って審査されます
審査番号2 モデルウイッグに対する禁止事項の有無(50点) 【ポイント】 ☆ モデルウイッグに対する禁止事項又は事前処理の有無を審査します。 【×の対象】 次のいずれかに該当する場合 ● 作業の目安となるもしくはそのおそれのあるマーキングがある。 ● 毛髪が濡れている又は化粧品等が塗布されている。 ● 毛髪の一部がカットされている。
該当してしまった場合は、50点の減点になってしまいますので、大変大きいですよね
なので、安心して準備してもらうには以下の内容で準備してもらうことをおすすめします
- ウィッグを洗ったり、濡らしたりしない
- 毛髪が切れていないか点検する
- 顔まわりと首、毛が生えている地肌の部分に印になるようなものがないか点検する
以上をぜひ実践してみてください
モデルウィッグに個人情報の表示がないかチェック
試験では、以下の項目で個人が特定できてしまう情報を表示することが減点につながってしまいます
審査番号 15 個人特定情報の表示(30点) 公正な試験実施のため、準備時間前に審査したモデルウイッグと同様、他の用具類につい ても個人特定情報の表示を禁止しています。 【遵守事項】 ○ 作業衣及び用具類に個人特定情報である氏名、学校名または店名を表示しないこと。 【ポイント】 ○ 作業衣及び机上に出している用具類について、個人特定情報表示の有無を審査します。 【審査対象】 ● モデルウイッグ以外の用具類と作業衣に氏名、学校名又は店名が表示されている場 合 ● 作業衣の個人特定情報を容易に剥がせるガムテープ等で覆っている場合 ● 個人特定情報をインク等で塗りつぶしているが、判読可能な場合 【留意事項】 ☆ 作業衣の個人特定情報に布を縫い付け、表示されているものが見えない場合は審査 対象としないでください。 ☆ 机の下で管理しているカバン等及び上履きは審査対象とはしません。
モデルウィッグにおいても同様で以下のようになっております
審査番号 1 モデルウイッグに対する禁止行為(30点) 受験者の個人特定情報の表示は、公正な試験の実施を阻害するおそれがあるため、モデル ウイッグに氏名、学校名又は勤務先の店名を表示することを禁止しています。 【遵守事項】 ○ モデルウイッグに、個人特定情報である氏名、学校名又は店名を表示しないこと。 【ポイント】 ○ モデルウイッグの頸部、台座の表面もしくは底面に個人特定情報を表示していないか 審査します。 【審査対象】 ● モデルウイッグのいずれかの部位に氏名、学校名又は店名が表示されている場合 ● 個人特定情報を容易に剥がせるガムテープ等で覆っている場合 ● 個人特定情報をインク等で塗りつぶしているが、判読することが可能な場合 【留意事項】 ☆ モデルウイッグ以外の作業衣及び用具類に対する個人特定情報の審査は、各準備時間 に行う「審査番号15 個人特定情報の表示」により審査してください。 ☆ 美容師実技試験第1課題カット用モデルウイッグの台座の底面に放置防止のために 受験番号を記入させていますが、これは審査対象とはしません。
以上をまとめた上で、おすすめの準備内容をお伝えします
- 持ち物全てに氏名や学校名など、個人特定情報の記載が無いように確認する
- モデルウィッグの底面には受験番号を記入しているだけ
- 個人特定情報を隠すような行為はしない
学校から配布された教材には、学校名などが記載されているものもありますが、個人や団体が特定できてしまうような教材は、最悪の場合減点になりますので、できる限り記載のない教材を使用するようにしましょう
まとめ
以上色々お伝えしましたが、まとめです
- 指定されたモデルウィッグを使用する
- 個人や団体を特定できてしまう情報が表示したものは持ち込まない
こちらをぜひ実践して、合格を目指しましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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