美容師実技試験 第一課題の準備物の解説⑧

このブログでは、”美容師実技試験で準備するものってどんなものがいいの?”などと疑問に思う方の悩みを解決する糸口をご案内しています

例えば、学校で習っていても、これから自分で勉強して合格を目指そうという方にとっても、美容師国家試験で準備するものを調べて詳しい解説がなかったりするので、”どれを準備していいのか、どんなものが好ましいのかよくわからない””自分で用意するのが不安”という思いになってしまう方もいると思います

そこで、今回も準備物についてできる限りわかりやすく解説して、自信を持って受験していただけるお手伝いができればと思っています

私自身が実際にブランクのある方などに対し、実技試験の指導をさせていただいて合格してもらった時の指導内容などをもとに、これからもブログを更新していこうと思います

そして、このブログ内容を参考にしていただいた皆さんが、準備を的確に行うことができ、そこでの減点が無いようにしていきたいと思います

それでは、前回の続きで”第一課題の準備物”について解説していきます

第一課題”カッティング”の準備について

カッティング試験の準備物については、現在以下のようになっております

  • モデルウィッグ用取り付け金具
  • 器具皿
  • スプレイヤー
  • 除菌用ウェットティシュ
  • 敷物(ビニール製)
  • 雑巾
  • 汚物入用透明ビニール袋
  • 救急ばんそうこう
  • モデルウィッグ
  • カッティングシザーズ
  • コーム
  • ダックカールクリップ
  • 乾燥タオル

前回は雑巾まで解説しましたので、今回は”救急ばんそうこう”を解説していきたいと思います

救急ばんそうこうについて解説

現在の受験案内にはこのように記載されています 受験案内記載箇所(試験研修センター)

・準備数 適量

記載は以上になります(2021年10月現在)

国家試験での準備の条件は以上ですが、実際の試験を考えた時に、以下のばんそうこうを用意することをお勧めします

  • よく伸びる
  • 粘着力がある

では、以下から詳しく解説していきたいと思います

ばんそうこうの使用目的

美容師国家試験では、受験案内には以下のように記載(抜粋)されています(2021年10月現在)

けがをしたときは、その程度により乾燥タオルを使用して傷口を抑え、除菌用ウェットティッシュで血液を拭き取り、救急ばんそうこうで止血処置をすること

上記に記載の”けが”についてですが、美容師国家試験の実技試験では、刃物や尖ったものを使用します

これによる怪我が試験中に起こりうるため、試験ではあらかじめその処置について適切に行われているかを審査されます

美容師国家試験での、ばんそうこうの目的は”傷口の止血”のためであるといえます

ばんそうこうの選び方 その1 よく伸びるばんそうこうを用意する

上記でも解説したように、ばんそうこうの使用目的は”傷口の止血”であり、止血の処置を適切に行っているかどうかが審査で確認されるため、どんなばんそうこうを準備するのかは重要になってきます

ばんそうこうを選ぶ際の1つ目のポイントですが、”よく伸び縮みするばんそうこう”を準備することです

けがの程度にもよりますが、止血をする際に、ばんそうこうでぎゅっと圧をかけると一時的に血液の流れが悪くなり、血がでにくくなります

ばんそうこうの中には、伸縮性があまりなく、伸ばすと千切れてしまうばんそうこうがありますが、

よく伸びるばんそうこうを使用することで、ぎゅっと圧がかけやすくなり、一時的な止血の処置を行うことができるため、止血の初動を適切に行うことができ、その後の止血処置をスムーズに進めることができます

ばんそうこうの選び方 その2 粘着力がある

ばんそうこうを選ぶ際の2つ目のポイントですが、”粘着力があるばんそうこう”を選ぶことです

血液は名前の通り、液体です

そして、技術の際にはスプレイヤーで毛髪を濡らして、それを触った手が濡れます

そしてウィッグをカットし、手には、水分と、毛髪がたくさんついている状態です

ばんそうこうは、そんな状態の時にけがをしてしまった場合に使用するものです

なので、それなりの粘着力がなければばんそうこうをした所で、すぐに剥がれてしまい、うまく止血処置ができなくなってしまいます

ばんそうこうは使用してみなければ粘着力はわかりませんので、実際の試験と同じ手の状態にしてからばんそうこうの使用感を判断の材料にしてみるといいと思います

試験での減点基準は以下を参考にしてください(2021年10月現在)

審査番号 25 出血事故の処理状況(30点)
出血事故の応急処置後に引き続き出血した血液がモデルウイッグ又は器具皿もしくは器具皿に納められている用具類に付着した場合は、作業終了後に行う顔面拭き取り作業で拭き 取ることとしています。
【遵守事項】
○ モデルウイッグ、器具皿及び器具皿で管理している用具類に付着した血液は、作業終
了後の顔面拭き取り作業時に除菌用ウェットティッシュで拭き取ること。
【ポイント】
○ 顔面拭き取り作業後のモデルウイッグ、器具皿及び器具皿に納められている用具類に
ついて血液付着の有無を審査してください。
【審査対象】
● モデルウイッグに血液が付着している場合
● 器具皿又は器具皿に納められている用具類に血液が付着している場合
● 器具皿又は器具皿に納められている用具類に付着した血液を除菌用ウェットティッ
シュ以外で拭き取った場合
【留意事項】
☆ モデルウイッグ、器具皿及び器具皿に納められている用具類以外への血液の付着は審
査対象としないでください。

上記の内容に該当しなければ、出血に置いての処置に関して試験での減点はありませんでの参考にしてください

まとめ

今回は、どんなばんそうこうを準備するかについて解説していきました

ばんそうこうはけがによる止血の目的のために行うため、技術を行っている途中でも止血の処置がしっかりと行えるばんそうこうであることが重要ですので、以下の点を抑えておきましょう

  • よく伸びるもの
  • 手が濡れていてもよくくっつく粘着性があるもの

以上参考になれば嬉しいです!最後まで読んでいただきありがとうございました!

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